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野外業務

海底試料採取

海底試料採取は海底表層付近の試料を採取する採泥(「海底試料サンプリング」とも呼ぶ)と海底から深部に向けて比較的長い試料を連続的に採取する海上ボーリングとに大別されます。

採泥は調査目的や底質の状況等に即した採泥器を選択します。

たとえば,ドレッジは底質が主に岩盤や礫の場合に使用され,堅固な容器を海底で引きずって試料を採取します。

また,グラブサンプラは底質が未固結の場合に使用され,浚渫船が水底の土砂をグラブバケットで掴むように,採泥器を調査船から吊り下げて試料を採取します。

グラブサンプラはドレッジほどではありませんが試料の撹乱が予想されます。

堆積物を乱さないで採取する必要がある場合には柱状採泥器が使用され,金属パイプを海底面に貫入させることにより未固結~半固結の試料を採取します。

試料の長さは使用する採泥器の性能や底質の性状,海象等に大きく左右されます。

底質や海象等に左右されないで安定した不撹乱試料を採取するには,海上ボーリングが適しています。

長い柱状試料からは層相変化の情報や,適宜試料を年代分析することにより年代の情報を得ることができます。

海上ボーリング付近を音波探査測線が通過するのであれば,音波探査記録の解析に有益な層相や年代情報を提供することができます。

当社は中央開発株式会社との業務提携により,水深3~60mの海域で,未固結~半固結層を対象とする海上ボーリングを行っています。

  • グラブサンプラによる試料採取
  • 台船を使用した柱状採泥
  • 台船を使用した柱状採泥(近景)
  • 調査船を使用した柱状採泥
  • 台船を使用した傾動自在型海上ボーリング
  • ① グラブサンプラによる試料採取
  • ② 台船を使用した柱状採泥
  • ③ 台船を使用した柱状採泥(近景)
  • ④ 船上の測定機材
  • ⑤ 船上のリアルタイム・サイドスキャンソナー画像